Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「Dorothy Fields 1960」

【公開私信】ドロシー・フィールズが作詞した有名曲には昨日挙げた以外でこんな曲があります。「I'm In The Mood For Love」「Never Gonna Dance」「Pick Yourself Up」「Diga Diga Do」「There Must Be Something Better Than Love」等々400曲以上の曲を書いています。共作作曲家はジェローム・カーン、ジミー・マクヒュー以外にもアーサー・シュワルツ、アーヴィング・バーリン、サイ・コールマン等、アメリカのポピュラー・ソングの有名作家の作品に関わっています。とりわけジェローム・カーンとの共作に秀でたものが多く、私の無人島ソングを選べと言われたら今のところジェローム=ドロシーの「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」を挙げてしまうかもしれません。彼女の作詞の特徴を昨日紹介した『イージー・トゥ・リメンバー』の作者、ウィリアム・ジンサーはこう解説しています。<フィールズの歌詞が聴き手に強い印象を与えるのは、その直接的な表現によるところが大きい。恋に落ちた人が実際に口にするであろう言葉をそのまま使っているーそこには倒置や隠喩、詩的効果をねらったまわりくどい言い回しは一切ない>として♪I Can't give you anything but love♪や♪I'm in the mood for love, Simply because you're near me♪という表現を評価しています。この♪I Can't give you anything but love♪の♪But love♪と続ける表現は英語ではよく使われている文句で~but loveで強調している言い方は英語ならではの言い回しだと思っています。彼女の作詞内容にも興味を持って曲を聴いてみると確かに巧い表現がちりばめられており参考になることが多いのです。

ということでドロシー・フィールズにneachと同じような関心を抱いてneachより深い考察をされている内藤さんにこのブログを公開私信として掲げたい。多分、昨日、今日のこのコーナーは内藤さんに向けてのメッセージのような気がしますので【公開私信】に。彼のブログ<Nearest Faraway Place>