Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「朗読 夏目漱石【草枕】」

昨日から夏目漱石の「草枕」を部屋の本棚から取り出して読んでみようと思って。来週、お客さんの藤島さんが「草枕」の朗読ライブ、先日、カフェにいらした時に漱石の小説の思い出を語ったことが引き金となってずっと本棚に飾ってあった夏目漱石全集を取り出してお客さんの少ないカフェで拾い読みし出した。
neachの文学体験は高校の時、夏休みの宿題で感想文を書いた「夏目漱石」から始まり。「三四郎」から読み出して前期三部作と言われる「三四郎」「それから」「門」と読み継いで後期三部作「彼岸過迄」「行人」「こころ」、「道草」「明暗」まで一気に読んで宿題の感想文を提出して現代国語の鈴木先生に褒められた記憶が甦り。「則天去私」という文句や「アンコンシャス・ヒポクリット」という用語を背伸びして使っていたように。
そんな青二才の頃、漱石文学にはまったのは多分、受験勉強からの逃避という要因が大きかったように。その後、浪人中もドフトエフスキーやフランス文学を夢中で読んで結局、大学も仏文科に入るようになってしまった。よくある文学青年のコース、それが現在の交遊関係に繋がっているので一度はそんな原体験を語っておこうと。
もう半世紀前の体験ですが、丁度先日高校のクラス会があってその頃の思い出話しが多く出たのでそんなこともあったな、と回想モードに。
50年後に明治の文豪の小説等を読んでどんな印象を抱くのか、人ごとのように辿ってみようと思って。(肉体的には細かい字や長い小説を読み通せるのか、自信はない)