Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「In An 18th Century Drawing Room / Raymond Scott Quintet 」

昨日は日曜アーカイブ・カフェと銘打って、古い友人しか来なかったので一人アーカイブと称して過去の映像を整理しながら思い出に浸って。一番ログ映像を残しているモーメント・ストリング・カルテットの映像からいくつか鑑賞、第一回目の映像のレポートをこれも過去の日記ログから拾って。
<<2010年9月27日>生音の弦楽器に包まれた至福のライブでした。MOMENT STRING QUARTETという4人組の弦楽四重奏楽団のライブが厳かに行われました。実は主催者の寺澤さんからライブの依頼があった際、私の方からこんな曲をやってください、とリクエストしていたのでした。例えばスティーヴン・フォスターやレイモンド・スコット、それに服部良一、中村八大、そして我等が師匠の大瀧さんの楽曲をCDにして渡しておいたのでした。そうしたところ、そのほとんどを見事なストリング・アレンジで再現してくれ、もうリハの時からウルウルしていました。これを至福の瞬間と言わずして何を至福と言ったらよいのでしょう、というくらい自分の店で流れるストリングスの生音に心底シビレました。アレンジが秀逸で、例えばレモンド・スコットの「Moment Musical」や「In An 18th Century Drawing Room」といったクラシックの楽曲を華麗なアレンジで聴かせてくれ、とても満足しました。折しもレイスコのオーソリティ、岡田崇さんもお見えになっていたのでいい加減なことは言えなかったのですが、一応楽曲の解説も影マイクでさせてもらいました。(これは特に打ち合わせなしのぶっつけ本番のMCだっただけに緊張しました。)またフォスターの曲は「Beautiful Dreamer」を選んでくれ、こちらも感動ものでした。更に大瀧さんの楽曲の中でもとりわけ好きなナンバー、「Tシャツに口紅」もたっぷり演奏してくれもう涙ものでした。更に更にゲスト・ヴォーカルとして玉城ちはるさんが登場し、「夢で逢えたら」と「胸の振子」を手話まじりでしっとり歌ってくれ、こちらもいたく打たれました。感情移入のうまい歌手だなと思い、今後チェックしていこうと思いました。休憩をはさんで2部は寺澤さんの解説でマックィーンの映画音楽やゴッドファーザーのメドレー等サウンド・トラック中心に演奏してくれ、こちらもうっとり聞き惚れていました。すると第2ヴァイオリンの木野裕子さんが「お客さんの中に大好きな方が来ています、ねっ、ギンギン!」と言って伊藤銀次さんを呼び出しなんと「エリノア・リグビー」と「雨のステラ」をストリングスをバックに歌うというハプニングまで用意されていました。特に銀次さんの持ち歌、「雨のステラ」をストリングス込みで聴けてこんなに嬉しい出来事はありませんでした。最後は「幸せな結末」という大瀧ナンバーを演奏し、更にこれも私のリクエストを聞いていただいた「夢で逢いましょう」を豪華に演奏してもらいお開きとなったのでした。勿論、こんな贅沢なライブにアンコールがかからないわけがなく、「ニューシネマパラダイス」まで演奏してくれ幸せの絶頂でした。有馬真帆子さん(Vn1)、木野裕子さん(Vn2)、郷田祐美子さん(Vc)、そしてほとんどのアレンジを担当した小弥祐介さん(Va)、マネジメントしてくれた寺澤さん、本当にありがとうございました。そして沢山集まってくれたお客さま、いかがだったでしょうか?また次回、11月18日に第2回目のライブを行いますので是非幸せな空間に足をお運びください。>>