Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「West Side Story - Prologue - Official Full Number - 」

一昨日、平川くんに会いに隣町珈琲に寄った際、店に置いてあった「望星」の12月号早速購入。特集は「映画について私が語ること あるいは生涯の一本」錚々たるメンバーが執筆。小池昌代さん、寺尾紗穂さん、青山ゆみこさんという女性陣の映画体験や川本三郎さん、関川夏央さんのインタビューや平川・内田対談等映画にまつわる話。

neachも映画に関するテーマで自分の体験を書いて。常々neachの日本映画と外国映画のナンバー・ワンは今村昌平監督『人間蒸発』とロバート・アルトマンナッシュヴィル』と公言,この2作品は語るに多い問題作。

『人間蒸発』はドキュメンタリーというジャンルの名をかりた「映画とは何か」或いは「虚構とは何か」といった映画の本質を主題にしたもので実に衝撃的な実験映画。

ナッシュヴィル』も映画の枠組みを変えたロバート・アルトマンの最高傑作。

neachの初めての映画体験。自分の住んでいた大田区の武蔵新田にはその昔「武蔵新田東映」という映画館があってその当時、唯一の娯楽ともいうべき映画鑑賞は東映作品の時代劇(ちゃんばらもの)。ヒーローは中村錦之助大川橋蔵といった歌舞伎出身の俳優さんで『次郎長三国志』や『新吾十番勝負』といった有名小説の映画版。洋画で最初に感動したのは『ウェストサイド物語』で日比谷の封切り映画館で「日本で最初に観た客」と言って切符の窓口で待って友達(平川くん?)と将棋をしながら一番乗りで観た記憶。

ビートルズの『ヤア、ヤア、ヤア』を渋谷の全線座でテレコを担いで一番前で録音しながら観た覚え。今だったら犯罪行為、当時、動くビートルズを観るのは初めてだったのと会場の女の子の歓声が半端でなかったのでそれを録音したかった。今聞くとおもしろいのはポールのいたずら好きのお爺さん役の俳優がライブ会場のセリから上がってくる箇所では男性の笑い声だけが録音されていて当時を偲ぶことが。映画館では幕間におじさんが「えー、おせんにキャラメル!」と言ってお菓子を売りにくるのでアゲインでもライブの余興として。ビデオ・レンタルやDVDになってから映画館へ足を運ぶ機会が少なくなって、やはり映画は映画館で観るのがいい体験