Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

[Book][落語]

何で人間って不機嫌に。客商売って常に笑顔でへりくだった対応でなくてはならないのでしょうか。neachの性格に問題があるのか、理不尽なメールや問い合わせの電話には親切な受け答えができなくなって。厨房に貼ってある「感謝と笑顔」。素直な気持ちを吐露することで平常心を取り戻そうと。
最近は人がいないカフェや片付けをする際のBGMは落語の音源。特に八代目桂文楽の至芸を繰り返し。文楽師匠の魅力ってやはり完成された語り口と演者になりきる所作。また「あばらかべっそん」とか「べけんや」等の意味不明の言葉を使ったり、弟子を叱る際に「あたしが許しても天が許しません」と言ったり「長生きも芸のうち」なんて言葉はいい言葉だと。
いわゆる芸人さんという枠を越えた噺家。芸人さんや噺家、プロのミュージシャンの片鱗に触れる機会、そのプロ芸の厳しさに思わずこの世界にはとても入っていけないな、と思うこと。そういった職人芸の極地が八代目桂文楽だったのでは。
早速部屋にあった文楽半生記『あばらかべっそん』(旺文社文庫)を取り出してポロポロ読んでみました。特に「色ざんげ」の項目が面白かった。