Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「未完成交響曲第一楽章/シューベルト
今月もまたTSUTAYAの特典で60歳以上旧作DVDレンタルが毎日1本無料キャンペーン。主に黒澤明監督の初期の作品を中心に開店間近の暇な時間帯に一人でコーヒーをすすりながら鑑賞。これまでにデビュー作、「姿三四郎」から始まって「一番美しく」「続姿三四郎」「虎の尾を踏む男達」「わが青春に悔いなし」そして昨日は「素晴らしき日曜日」と立て続けに初期の作品を鑑賞。8月には「七人の侍」以降の主要7作品、小津、成瀬と並んで日本を代表する映画監督をこうしてまとめて鑑賞したのは小津安二郎特集を池袋の文芸座のオールナイトで観た以来の体験。あまり世評を気にせずにニュートラルな立場で鑑賞、映画館で観るのと違って店のモニターなのでややハンデはある、クロサワ映画の醍醐味や特徴が段々理解できてきた気が。12,3本の鑑賞途中で結論めいたことを言うのは早計だと思いますので中間報告のみ、エンターティメントという観点からするとクロサワ映画は噂に違わぬ質の高い作品群。目下の時点でneachのベスト5を挙げるとすると1位「隠し砦の三悪人」、2位「七人の侍」、3位「一番美しく」、4位「虎の尾を踏む男達」、5位「蜘蛛の巣城」。明日聞かれたらまた変わるかも,全般に黒澤が参加している共同脚本のものが面白い。
一人の監督の作品を追いかける行為は日本では小津安二郎川島雄三今村昌平くらい,TSUTAYAさんのおかげで鑑賞意欲がかき立てられありがたい限り。次のテーマは一人の小説家に限って作品を読み耽る時間が持てたらと。(今日の曲は「素晴らしき日曜日」のハイライト・シーンで流れるシューベルトの「未完成交響曲」。このコーナー、初のクラシック曲という記念すべき選曲。)