「Congratulations / Cliff Richard」
大学時代からの親友、阿部安治くんが千代田区が主催「ちよだ文学賞」。昨日、「俎橋からずっと」という大賞に輝いた作品を読ませてもらい、何だか人ごとには思えぬ喜びと彼との長い間の思い出が甦ってきて、しばし感慨に耽って。作品は応募総数478篇の中から5篇が最終選考に残り、逢阪剛氏、唯川恵氏、堀江敏幸氏の選考委員による厳正な審査。全国からやってきたクラスメートの中で、特に大きな刺激と影響を受けた友達で、悪いこともよいことも共に経験した仲、今回の受賞は一際、嬉しい出来事。一時期、企業人となってしまった阿部を傍から眺めていて、あまり気に留めない存在に、彼はその間もこつこつと創作という表現手段を諦めず、持続する志で温めていたのだな、と思うと頭が下がる思い。自分の生き方を再考してみるいい機会に。
