Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「Love & Mercy Official Trailer」
森さん一緒に『ラブ&マーシー終わらないメロディー』。平日の夕方、意外に若い方も多く見られ、ブライアン、ひいてはビーチ・ボーイズへの関心の高さを感じ。
最近観た中でも特に心揺さぶられた素晴らしい作品。『ジャージー・ボーイズ』もいい映画、対象への思い入れを度外視して作品としてのクオリティという点からみても、この映画の作りは見事。異なる二つの時代におけるブライアン・ウィルソンというビーチ・ボーイズの中心人物を、異なる俳優を当てて描いた手法、成功。ポール・ダノうまくブライアンの苦悩を表現。歌声もよく似ていて「あれ?これってアフレコ?」と思えるようなヴォイスであまり違和感を感じず。似ているとか、似ていないとかいった関心が湧いてこないほどの演技で見事に「駄目な僕」を演じて。違和感のない作りにした製作者の意図に感心、ビル・ポーラッドという監督の卓越した演出,終始悪役で登場するブライアンの精神医、ユージン・ランディや確執のあった父親、メンバーのマイク・ラブの描き方は事情に詳しい方が観たらどう思うか、ちょっと気になる部分。エンドロールで「Love and Mercy」が流れる瞬間、不覚にも涙。ブライアン・ウィルソンという不世出の天才アーティストの音楽製作過程の一端を垣間みれた感動のようなもの。通行人のエキストラ役で、ブライアンと娘のカーニーも出演,もう一度映画館に足を運んでみたい。