Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

まだ10日の服部イベントの衝撃が尾。一際印象的だった曲が山田五十鈴「逢いみての」。♪逢いみての 後の心にくらぶれば 昔はものを思わざりけり♪と歌った小倉百人一首の中の句、2番は西條八十が別の詩。百人一首は昔、子供の頃家族で正月といわず遊んだもの、権中納言敦忠の句で恋人、右近を思った恋の歌で、右近も「忘らるる 身をば思わず誓いてし 人の命の惜しくもあるかな」。
百人一首の思い出と山田五十鈴の艶っぽい歌声が服部メロディにのって清冽に響き、何度聴いてもうっとりしてしまう佳作。
写真は唯一小津作品(「東京暮色」)に出演、自堕落な母親役を演じた際の山田五十鈴