Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

立川談奈さんの一人会。この日の演題は「勘定板」「牛ほめ」そして「だくだく」。特にNeachは仲入り後に演じた「だくだく」という噺が好き。
これはいわゆる「つもり」噺で引っ越した先に家財道具がないので絵描きの先生に家具の絵を描いてもらいそこに眼の悪い泥棒が。気配に気付いた家人がよし、槍を持って泥棒を刺したつもりで応対すると、泥棒が「いて、血がたくだくと出たつもり」と言って答えるオチ。こんな馬鹿げた噺が落語の真骨頂、談奈さんはその後に「お客さまがドッと受けたつもり」という締め。確かこの噺は家元もやっていたように記憶。
落語に登場する泥棒はどこか間抜け、心底憎めないキャラクター。「締めこみ」や「夏どろ」「穴どろ」の泥棒も何故か親しみのあるキャラ。Neachが好きな「性善説」の噺、志の輔さんの得意とするところで同じ立川流の談奈さんが演じた泥棒もいわゆる悪人には思えない。
Neachはいつも「まんじゅうこわい」を地で行って甘いもの、特にあんこものには眼がないと公言、いただきものは決まって「和菓子」、和菓子同様「せんべいもの」も大好物なので「今度はせんべいがこわい」。