Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

一昨日の定休日から実はあることに専念。以前も夢中になった樋口一葉の「たけくらべ」の冒頭文を空で音読する練習。その冒頭文とは<廻れば大門の見返り柳いと長けれど、お歯ぐろ溝(どぶ)に燈火うつる三階の騷ぎも手に取る如く、明けくれなしの車の行来にはかり知られぬ全盛をうらなひて、大音寺前と名は仏くさけれど、さりとは陽気の町と住みたる人の申き、三嶋神社(みしまさま)の角をまがりてより是れぞと見ゆる大厦(いえ)もなく、かたぶく軒端の十軒長屋二十軒長や、商ひはかつふつ利かぬ処とて半さしたる雨戸の外に、あやしき形(なり)に紙を切りなして、胡粉ぬりくり彩色のある田樂みるやう、裏にはりたる串のさまもをかし・・>というものでここまでは何とか暗唱できるように。以前図書館で借りて来たカセット・テープに幸田弘子さんの素晴らしい朗読が収録、BGM代わりに何度も流していたところ、自然と覚えて。随分前にはもう少し先きまで暗唱できた、老化防止もかねてもう一度トライ。
昨日のカフェに以前アゲインで朗読の会を主催した方が久し振りにやってきて、実にタイムリーなご訪問、「一緒にやりましょう」なんて言ってくれとても喜んで。Neachもあまりのタイミングのよさについ密かに練習していた一節を披露しようかなどと思って。もう少し練習して倍くらい暗唱できるようになったらいいなと。落語の「寿限無」や「金明竹」それにこれも再度トライしようと思っている「黄金餅」の地名の言い立ての一節等、声に出して暗唱することの楽しみが再び甦って。人前では恥ずかしい、その内いろいろなフレーズを覚えて脳を活性化しようと。