Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

昨日のSP講座の特集は笠置シヅ子。郡さんの選曲により15曲、代表的なブギウギを中心にお送り。郡さんの言を借りると「従来の復刻盤は迫力や躍動感に欠けますので今回は代表作を一堂に集めて最高の音質で御送り致します」ということで「センチメンタル・ダイナ」から「タンゴ物語」まで短い期間でしたが十分に笠置シヅ子の魅力と服部良一の才能を堪能。すべて服部さんが曲を書いており、作詞も藤浦洸サトウハチローに混じって「村雨まさお」という服部さんのペンネームの作品も目立ち。
特に「買物ブギ」における言葉の躍動感は圧巻で、大阪弁ということもあって服部さんの言葉の使い方は見事。途中、「東京ブギウギ」と「ジャングル・ブギ」(前半は「情熱娘」)、それに「買物ブギー」をYouTubeで紹介、とりわけ最後の「買物ブギー」の映像はセットも凝っていて興味のつきない映像。SP盤にはない一節も。
「東京ブギウギ」が発表されたのが1948年1月で最後の方にかかった「アロハ・ブギ」が1952年2月なので僅か4,5年の間、日本中がこの「ブギの女王」の旋風。最盛期からほどなくあっさり引退し、その栄華を保ったので逆に活動期が短かったことがこの歌手の名声を高めた。どの方も感想が長く、いろいろ言いたいことや感じ方が多彩で、特にご高齢の方のコメントが長くてそれだけ思い入れの激しい歌手だったということ。ある方が「戦前の作品も聴きたかったです」と、「戦前のSP盤は持っている人が極端に少なくなかなか入手できない」と答えて。
次回、4月8日はいよいよ西條八十の特集(パート1)をしてもらうようお願い。