Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「6つの来し方行く末/ムーンライダーズ鈴木慶一かしぶち哲郎武川雅寛白井良明岡田徹鈴木博文)」
『Ciao! Mr. Kashibuchi』と題されたムーンライダーズの追加公演。こんなに心揺さぶられたライブは近年(ない)、身内バンドのように勝手に思って、昨年の12月17日、オリジナル・メンバーでドラマーのかしぶち哲郎さんがお亡くなりに、バンドも2014年を限りに無期限活動停止、正直どんなライブになるか、楽しみより不安の方が先きに。
ライブが始まって、しばらくはそんな欠落感と追憶、ライブが進みにつれ、今、再びムーンライダーズの生のサウンドが聴ける幸福感が徐々に形成、各メンバーのソロ・パフォーマンスとともに個性豊かなアレンジや曲構成を聴いていると、昔聴いた彼らのライブ感覚が戻ってきて、最後は大きな声でファンの人たちと一緒に持ち歌を歌っている自分が。最後まで拍手の絶えない素晴らしいコンサート。
会場が明るくなって、三々五々帰るファンの列に並びながら、かしぶちさんへの思いと、長年ムーンライダーズへの関心を持ち続けてきたことと、そのバンドが休眠状態になっていること等、様々な思いが錯綜して言葉を紡ぐことができ(ず)。心の中でかしぶちさん、ありがとう、ムーンライダーズのメンバーの方々、ありがとうとつぶやきながら寒空の帰路に着いた一夜。