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「東京のえくぼ」
カフェなどを営業しているとお客さんが沢山来てほしいと思うのが人情、昨日は少ない客足をいいことに好きなことばかり、随分前に一度観たことのある『東京のえくぼ』（松林宗恵監督作品、1952年公開）鑑賞。「社長シリーズ」で有名な映画監督のデビュー作。最初のクレジット・ロールに瀬川昌久さんの実弟、瀬川昌治さんのお名前。自分が生まれた頃の丸の内や上野動物園のショットが出てきて当時の東京を感じることが。特に評判の渋谷東横百貨店の屋上にあったロープウェイ、出演している俳優さんが上原謙、丹阿弥谷津子、柳家金語楼、清川虹子、高峰秀子といった個性的な役者ばかりで、ロッパさんも重要な役所。テーマが階級の違う男女の物語ちょっと「ローマの休日」に似て。監督の視点が金語楼演じる庶民の家庭にあってほのぼのとした雰囲気を醸し出している。