Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

[American Pops]

「はいからはくち/3人はっぴいえんど佐野元春
鈴木茂さんの初の自伝『自伝・鈴木茂のワインディング・ロード』出版。あまり知られていない少年時代のエピソードから一昨日の話題として取り上げた『BAND WAGON』の海外レコーディングのことや「はっぴいえんど」の解散秘話、「キャラメル・ママティン・パン・アレー」に参加したいきさつ等を語る興味深い本。特に「はっぴいえんど」という伝説のバンドにおいて細野さん、大瀧さん、松本さんをどう見ていたのかが語られていて面白かった。

メンバーそれぞれが微妙に違う方向に、茂さんも独自の道を歩み出す「ワインディング・ロード」という言葉で表現されているのかな、とも。ギターの職人というイメージ、ルーツは家が自動車修理工場で父親の影響があったということも知り。奥沢小学校、都立玉川高校出身というのも自分と近い環境だったことが分かって多少親近感。単身で渡米、運良く現地の有名ミュージシャンを使ってソロ・アルバムが出せたことが彼のミュージック・ライフで一番大きな事件だったのでは。ここでも偶然とも言えるミュージシャンとの結びつきがあって傑作が生まれるという神話が成立。neachは特に茂さんの弾くギター・フレーズが印象、「抱きしめたい」のソロやユーミンの「卒業写真」における間奏等にこの人の才能を感じて。モービー・グレープの「オマハ」が元にと言って演奏した「はいからはくち」も茂さんのギターの特徴が出ていて好きなフレーズ