Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「Ain't That a Shame / Fats Dominos」
アメリカン・ポップス伝・Part 1」の最後で挙げた1951年から1956年のR&B・チャート、No.1の曲、neachはあまり馴染みのものがなく、以下の曲しか挙げられ(ず)。まず1951年のB&BのNo.1 Hitでは「Rocket 88 / Jackie Brenston」、「Sixty Minute Man / The Dominoes」、「The Glory of Love / The Five Keys」、といったところが知っている曲。1952年はDC5もカヴァー
「Lawdy Miss Clawdy / Lloyd Price」のみ、1953年にはエルヴィスのカヴァーした「Hound Dog / Willie Mae "Big Mama" Tornton」をはじめ「Crying In the Chapel / The Orioles」、「Money Honey / The Drifters」、といったドゥワップ系のコーラス・グループが出てきて1955年になると「Earth Angle / The Penguins」、「Sincerely / The Moonglows」、「I Got a Woman / Ray Charles」、「Ain't That a Shame / Fats Dominos」、「Maybellene / Chuck Berry」、「Only You / The Platters」、と一気に馴染みの曲が多くなったというのが私の体験。「Heatrbreak Hotel」が3部門の各チャート上位に登場するまでの軌跡を紹介することによってエルヴィスの登場がいかに衝撃的だったかを説明してくれた大瀧さんの番組はとても丁寧で参考に。アメリカン・チャートを重視する視点と各分野での評価を実証的に示してくれたものだと。大瀧さんのアメリカン・ミュージックの紹介の仕方はその後もチャート,スタジオ、バック・ミュージシャンをきちんと調べあげ我々に示してくれたのでとても説得力。更にもうひとつ重要な要素としてスタジオのあった場所がニューヨークであるとか、ナッシュヴィルであるといった場所をマッピングしてその全体像をとらえた紹介の仕方も特筆に値すると思って。そんな「アメリカン・ポップス伝」が未完のまま終ってしまったことが返す返す残念な思いですが、待てよ、大瀧さんの残してくれた啓蒙番組には「ゴーゴーナイアガラ」があるじゃん、と思ってあの放送を時間のある時は繰り返し聴くように。「ゴーゴーナイアガラ」を聴いていれば「アメリカン・ポップス伝」を補完するにあまりあるものがある。