Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「裏切り者と英雄のテーマ(ボルヘス朗読)」
これまでもアゲインでいろいろなユニットでライブを行っている窪野将士くんという青年が『蔦/夢の形而上学』という短編小説集を出した。一昨日、和歌山の若者に感心、窪野くんという青年にもこの短編を読んで多大の興味。彼は本来はジャズ系のキーボードニストとして認識,奇麗に製本され装丁も素敵な短編集でアルゼンチンの幻想的な作品で有名なホルヘ・ルイス・ボルヘスの影響を受けた文体と物語で短編集ながらとても読み応えのある立派な作品集。早速彼をカフェに呼んでneachがかつて仲間と同人誌をやっていた体験やいまだに小説を書き続けて文学雑誌に応募している友人のことなどを伝え。ボルヘスやフォークナーの作品に影響,本人の紹介文。<架空の町、架空の登場人物、架空の著者と翻訳者による、一九世紀末頃のアメリカを舞台とした短編集『蔦』と、放浪者たちによる物語『夢の形而上学』を同時収録>翻訳調のアメリカのどこかの地方の架空の物語で、例えばジョセフ・ミッスンという架空の作家が語っている物語を更に架空の翻訳者が日本語にしているという設定がボルヘスを彷彿。
取りあえずアゲインに何部か置いて。若い才能の持ち主を見ると黙っていられない性格。一昨日のまゆうくんといい、この窪野くんといい自分の若い頃以上の創作活動を地道にやっていることに少し希望をもらったような気になり気持は明るい今日この頃。