Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

先日、喜多方へ行った際、車中で読んだ養老孟司さんの『養老訓』。市井の読書人でおられる岩沢さんからお借り、養老先生の講演に来た前から3番目のおじいさんがずっと不機嫌な顔をしていることへのアンチ・テーゼで書かれていて大変共感できる内容。
随所に付箋、否定の感想ばかり、その付箋コメントにひっかかり。養老さんの言っていることは「年寄りは不機嫌になるな」とか「人のためになることを仕事としろ」とか「年金をあてにするな」といった老年の正しい処世術。同じ年代にも拘わらず内容批判の多いことが不思議、「この方は育ちのいい人だね」とか「もっと簡潔な言葉で言わなくてはいけない」といった感想、人の感じ方は千差万別。
歳をとることは決して頑固になることでもなく、淡々と生きていくこともできるということを教えられた本、別の角度からすると極論に思えることもあるのだということも学んだ本。