Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

丸3年ぶりで大瀧詠一さんがアゲインに。件のラジオデイズの収録がNeachの店で、内田樹くん、平川克美くんとNeachというメンバーで大瀧さんを囲んでのトーク
前の日から雑事に追われ、睡眠も十分にとれなかった、早目に店に出て収録の準備。といってもただ机を拭いたりトイレを磨いたりするばかりで何だかソワソワしているだけ。その内、録音のシモさん、ラジオデイズ社長の赤塚さん、平川くん、内田くんとやってきて一気に和やかなムードに。
肝心の御大はやや遅れて到着し、露払い役の城田さんもご一緒に。寿司をとって食べながら話しましょう、ということに、一人お茶の用意やみそ汁出しでバタバタしてなかなか対談の場に参加でき(ず)。
いよいよスタート、例によって司会役の平川くんが前置きなしに大瀧さんから送られていた「宿題」の話しを切り出したので大瀧さんは「先ず何のことか説明を」と言って苦笑。実は一週間ほど前にメンバー全員にこの日のテーマになるだろう、小津安二郎監督の『長屋紳士録』の長大な映画分析レポートが送られてきて、その話題から。
話しの内容は来月更新されるラジオデイズのサイトで。そのレポートもそれに関する解説も驚くばかりの緻密なもので、一堂あっけにとられて大瀧さんの話しをお伺いするのみ。今回は主に大瀧さんの話しを我々3人がへーとか、ホーとか言ってお伺いすることが多く、築地の歴史や東宝と松竹の話しや映画『青い山脈』に池部良が30歳代にもかかわらず高校生役を演じたいきさつ等を詳しく解説してくれ、「そうなんですか」という話しばかりで毎度大瀧さんの博学ぶりに感心することしきり。
途中、平川くんがお得意のボケを一発入れてくれ、一堂ドヒャーと受けたものの、最後は時間切れという感じで大瀧さんも話し足りない様子。本当は最初に振るべき話題の「紅白」報道の件もそのニュース・ソースがどこから出たか、また何故広まったかが重要で、本人が出る出ないということは一切無関心だとのお言葉。
内田くんと平川くんは次の対談が控えているので2時間くらいで切り上げ、Neachの提案で3年前に撮った写真と同じ構図で記念写真を撮り、慌ただしい内にお別れ。いらっしゃる前にはあれも聞こう、これもお伝えしようと構えていたことが全て飛んでしまって、ロンバケ30周年の話しやその他音楽関連の話題に持っていけなくて残念な思い。
何だか今年一番の重要行事があっけなく終わり、脱力感のようなものを感じながら残った寿司をつまんで。その後、お二人不意の訪問があり、一応カフェとしてお客になってもらい、つい数10分前の信じられない状況や大瀧さんにまつわる伝説を滔々と語ったので、少し脱力感からは解放。お二人がお帰りになってから不意に思い付いて「清水湯」に出かけ、さっぱり。
長いようで短い至福体験を今は湯上がり気分で振り返って。