Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

一昨日一年ぶりに返却してもらった「日本ポップス伝PART 1」を。もう何回目、この番組を聴き直すのは。その度に新発見や気付かされることの多い番組。
今回強く思ったのは大瀧さんのアプローチの仕方は音楽も映画も同じ、対象をとことん調べてからその全体像に迫る、という方法論は先立っての成瀬研究にも共通したもの。小津分析もポップス伝における歌謡曲の推移を系統的にたどるやり方も同じ視点。その分析結果を広げて探求しているフォロワーが少ないというのも事実のよう。ただ「凄い研究ですね」で終わってしまい、自分の身に置き換えてそのテーマをずっと追いかけている人をあまり知(らず)。
neachは映画はまだ力不足、日本のポップスの源泉はSP講座などで率先してそのテーマをたどって。今度行う「仁木他喜雄特集」にどれだけのナイアガラーが反応するか、見てみたい気が。スペクターだとか、スクリーン・ジェムズのライター特集等には鋭く反応するのに、日本の優れた作曲家、アレンジャーには無関心というのが現状では。
是非大瀧さんに関心のある先鋭的なナイアガラーの方々がSP講座のようなマイナーな啓蒙講座に意を決して参加されることを切に望む次第。(写真はポップス伝を聴くと必ず読み返したくなる橋本治さんの『恋の花詞集〜歌謡曲が輝いていた時』単行本。)