Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

昨日は三軒茶屋世田谷パブリックシアターまで出かけてシティボーイズの公演『動かない蟻』を観て。
この芝居の音楽を担当されている坂口修さんチケットを手配。先ず会場の世田谷パブリックシアターの設備のよさにびっくり。大きなキャロット・タワーの3階にある演劇と舞踊を中心の劇場はキャパが600席、開演間際にはほぼ満席の状態で高い値段のチケットにもかかわらず凄い人気でした。客層は裕福そうなカップルが多く、なるほどこういった世界もあるんだと平川くんとともに感心。
現代演劇を観るのは久し振り、芝居が始まるとすぐにその世界に引き込まれてしまい、終わってからは気持ちのよい笑いと満足感でいっぱいの2時間。大竹まこと、きたろう、斉木しげるという個性的な役者さんに加えてゲストに辺見えみり中村有志荒川良々(よしよし)という面々が加わってかなり濃い演劇空間を創り出して。全般に亘ってナンセンスな設定とユーモア溢れるやりとりで、しばし「忘我」の時間を共有。
断片的な感想:大竹まことのたるんだ裸体が印象的。きたろうは持って生まれた「間」の演技が冴えていて得する役者だなと。斉木しげるも大人のボケ役で時折爆笑を誘って。辺見えみりはベテラン勢に混じっても存在感のある演技でこういった喜劇的役割の方が合っていると。中村有志は例によってパントマイムの演技で実力の片鱗をみせて。荒川良々も「バカ役をやらせたらこいつの右に出る者はいない(by大竹まこと)」という演技でしばしシティボーイズを食って。作・演出が漫画家の天久聖一という人だったので特にメッセージ性や難しいテーマを出していないところがneachには好感。
昔は東京乾電池東京ボードビルショー自由劇場等よく通っていて演劇の魅力に取り憑かれていた時期が、たまには異空間体験もいいものだなと思い店を閉めた甲斐があった演劇鑑賞。
坂口さん、ありがとうございました。