Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

毎月行われるライブの中でも最も動員力のある、最も示唆深いライブが村田和人ワンマン・ライブ。昨日も当日のキャンセルが予想以上に出て50人には届かなかったものの、熱気溢れるライブ。このライブの特異性、今日は「楽しみの原点」という括りで振り返って。
先ず村田さんの特徴は会場入りした時。「おはようごさいまーす!村田でーす!よろしくお願いしまーす!」とまるで小学生が先生に挨拶する調子でご登場。どんなにいやなことがあっても明るい気持ちで迎えることが。
リハでギターとマイクの出音を確認した後、待ち遠しいファンと同じ気持ちで開場を待っている村田さんがそこに。お客さんがドッと入ってくると早速明るく向い入れその時点でお客さんと出演者の区別がつかなくなり。久し振りに会う友達同士のような会話で盛り上がって。ライブが始まると一気に村田ワールドに突入、気が付いたらライブが終わっていたという忘我のパターンが毎回。
分析するに、先ず演者自身が楽しいオーラを出してそれを観客が感知し、ともに場の雰囲気をアットホームに仕立てる構図。この日は特に新しいアルバム制作に余念のなかった村田さんはトーク中心に切り替えたっぷり思いの丈を述べていたのが印象的。「自分が歌っていて一番楽しい内は大丈夫だけど、やっててつまらないとか思ってきたら危ない」とおっしゃっていたことはneachの店にもそのまま当てはまるように。アゲインもそう思える内は潰れないだろうという確信。これが楽しみの原点という視点。
勿論健康でいられるという大前提の上に成り立っている商売、ビジネスという観点を離れたところで振る舞う行為は決して間違っていないと。そういう勇気を与えてくれるのが村田和人のライブだと思って村田さんに感謝。