Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「風は海から/渡辺はま子
昨日のSP講座の特集は渡辺はま子。例によって郡さんの選曲と施音によるいい音で15曲をたっぷり聴くことが。「蘇州夜曲」や「桑港のチャイナタウン」といった比較的知った曲が多い歌手、ビクター時代の「忘れちゃいやヨ」に始まって「印度の夜」「安南の月」「南へ南へ」等初めて聴く歌もあり大変楽しめ。古関裕而作品の「愛国の花」や「雨のオランダ坂」もよかったし、服部良一作品の「蘇州夜曲」、「明日の運命(さだめ)」も勿論好き、今回は竹岡信幸という作曲家のペンになる「支那の夜」や「長崎のお蝶さん」「東京の夜」といった曲に心打たれ。渡辺はま子さんは生粋のヨコハマっ子できれいなソプラノも魅力「ああ、モンテンルパの夜は更けて」の楽曲にまつわるエピソードには日本人の歌手としての気骨を感じ。こういう人に国民栄誉賞を贈ってもよかったのでは。neachが個人的に好きな歌は冒頭で紹介した服部良一作品の「風は海から」。映画『阿片戦争』の主題歌とは思えぬゆったりとした曲調に渡辺さんの声が合っていると。