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「音楽大進軍／古川緑波、藤原義江、瀧田菊江らが出演した昭和18年公開の東宝映画」
SP講座に最近いらしてくれる小西さんに教えられて古川ロッパの評伝『哀しすぎるぞ、ロッパ／山本一生』を読了。400頁を超える大部の評伝を一気に読んだのは久し振りの体験。「甦るロッパと日記」という項目に＜・・平成二十二年には、三谷幸喜脚本のテレビドラマ「わが家の歴史」がフジテレビ系列で放送され、伊東四朗演じるロッパが登場した。この年にはまた、その歌声を収録した「古川ロッパ傑作集」と題するCDも発売される。・・＞という紹介も、戦前の栄光の喜劇役者が戦争を境に人気が凋落していき、税金と病魔に苛まれ、壮絶な死を遂げる様がつぶさに描かれていて読み終わった後はしばらく動くことができ（ず）。「日記魔」としてどんな状況でも書くことを止めなかったロッパさんの矜持、「書き続ける」という意志の強さに驚嘆、刺激的な評伝を読破した興奮と古川ロッパという役者、芸人の軌跡に少しでも触れられた思いを「私も」こうして綴っておくことに。近代日記文学（永井荷風の『断腸亭日乗』や山田風太郎の『戦中派不戦日記』、石川啄木の『ローマ字日記』）等と併せて評価してもらいたい日記。