Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「おはなし/キャッスル&ゲート」
昨日は今月数少ないカフェ日。以前、隣町珈琲でお話ししたことのあるお客さん、つい懐かしくなって長い話しを、話題にしたのは「人の人生は若しこうだったら、という偶然の契機から大きく変わることがある」、蓄音機などを購入するきっかけ,ネットで知り合った方の結婚式が帯広であって、そのセレモニーに参加するため札幌まで出かけた時のちょっとした思いつき。
札幌から帯広へ行く列車の時間が2時間ちょっと空いていてその間、何をして時間を潰そうかと考えた時、不図「札幌の宮の森というジャンプ競技で有名な地にビューポイントという喫茶店があって、そこでは蓄音機を聴かせている」という情報を思い出し、宮の森、ビューポイントという2つのキーワードのみでその喫茶店まで出かけて、「本日休業」という札。
なんだよ、と思って一応記念にその店の写真を撮ろうとカメラを構えたところ、中からパジャマ姿のご老人が出てきて「何をするんだ!」と怒鳴られ。「これこれ、こうでこれから友人の結婚式に参列のために東京からやってきました」と説明すると、「じゃ、中に入りなさい、今着替えてくるから」ということで中へ入れてもらい、大きな蓄音機を聴かせてもらった。
老人の説明もそこそこに失礼をし、急いで札幌まで戻り、無事友人の結婚式に参列。その時聴いた音がどうにも忘れられなくて、一ヶ月後にネットで知った「梅屋」という店に行って手巻きの蓄音機を購入。そのことが後にSP盤の復刻として「バートン・クレーン作品集」を自費出版し、ひいては武蔵小山にカフェをオープンするきっかけ、あの時、列車の時間が空いていなかったら、とか、たった2つの情報のみでそのカフェに行こうなんて思わなかったら、とか、あの時カフェのご老人が出てこなかったら、と言った偶然の重なりが今振り返るとneachの今の状況を決定づけた運命的な出会い。(続く)