Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「どうぢゃね元気かね(「歌う狸御殿」より/楠木繁夫」
第126回目のSP講座は三原純子の特集。ミハラジュンコと言ってもあの自民党三原じゅん子ではなく、昭和初期の歌手で楠木繁夫の妻だった方。
「歌う狸御殿」(1942年公開)の挿入歌「月の小島」や藤浦洸・作詞、加賀谷伸・作曲でヒットした「南から南から」を歌った美貌の歌手。知らないことだらけだったので解説の郡さんの話しをじっくり、1942年に歌われた「点数の歌」に関心。戦中、衣料を配給するために政府が発行した点数制の切符のことを歌ったもので♪十六点の事務服つけて♪とか♪ももひき八点 腹掛け五点♪といった調子で当時の物価が読み取れる変わった流行で、♪大事に使うも国のため♪と節約を奨励した内容。三原純子は若くして結核に罹り、夫、楠木繁夫が自殺したことの衝撃と病状の悪化により39歳という若さで亡くなった。紅白歌合戦にも出場したことのある歌手、現在ではあまり知る人がいない存在になってしまった不遇の歌手だったよう。