Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「映画『ナッシュビル』予告編」
先月、桜井明弘さんのトーク・イベントにゲスト出演された元キング=ベルウッド・レコードの北村孝志さん。北村さんは現在、映画の字幕会社の社長さんをなさっていてアメリカ映画にも大変詳しいお方、neachの興味は川本三郎さんが1972年に出版された『脇役グラフィティ』の共著者だった。『脇役グラフィティ』はもう一冊の『女優グラフィティ』とともに図書館で借りた本の中の常連本で、毎回借りては返すことを繰り返してチラチラ読んでいた本。川本さんと真淵哲さん、ブロンズ社,多くの執筆者で書いた映画本で日の当たらないアメリカの脇役を紹介。アメリカの映画、特にニュー・シネマと呼ばれた70年代の映画を知る上でとても参考になる解説、紹介、neachの映画バイブルと言ってもいい本。北村さんは結構執筆を担当。この本に登場する「脇役」とは例えばアルトマン・ファミリーのルネ・オーベルジョアやネッド・ピーティー、アレン・ガーフィールド、バート・レムゼンといった俳優さんや「アメリカン・グラフィティ」のダメ役、チャーリー・マーチン・スミス、「ラスト・ショー」がデビュー作のランディ・クェイド、ロバート・レッドフォードと共演した「お前と俺」のマイケル・J・ポラード、「ロンゲスト・ヤード」の悪役エド・ローター、リチャード・キイルといった怪優等、挙げたらきりがない脇役を的確な解説文ととも紹介してくれた今でも鑑賞に耐える映画紹介本。有名な映画の影には必ず主役を引き立てる個性的な脇役が存在していたということを教えてくれた本。意外に有名な主役よりはこういったバイ・プレイヤーの方が印象に残る映画が多かった