Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「涙のバースデイ・パーティ/レスリー・ゴーア
昨日は時間がたっぷりあったので朝妻一郎さんの放送の中でも一番関心の高かった「第3回」1950〜60年代ポップス黄金期・次世代の職業作家全盛時代〜という回を繰り返して聞いて。
先ずはASCAPの話しから始まって主に権利ビジネスの話し。ASCAP(The American Society of Composers, Authors and Publishers=米国作曲家作詞家出版者協会)それに対抗するBMI(Broadcast Music, Inc=米国作曲家作詞家出版者協会)ができて配給の仕組みが変わっていったことがいろいろな音楽が広まる契機。アメリカにはもう一つのSESAC(Society of European Stage Authors & Composers),その説明はされ(ず)。
ジョージ・シアリング「バードランドの子守唄」ができたいきさつをASCAPとBMIの関係を説明,BMIの最初の有名曲となった「ユー・アー・マイ・サンシャイン」BMI管理の最初メジャー・ヒットとなったパティ・ペイジの「テネシー・ワルツ」。R&Rの「ロール・オーバー・ベートーヴェン」や「ハートブレイク・ホテル」、戦争で人種が混ざってきたことやアラン・フリードのDJの功績でR&Rがかかり白人オンリーだった音楽界で黒人音楽が幅を利かすようになったという流れを解説。
ここからブリル・ビルディング作家の話しになり、コニー・フランシスの「フーズ・ソーリー・ナウ」が紹介。その後、アル・ネヴィン(Gt.)がメンバーだったスリー・サンズ(写真)の「トワイライト・タイム」がかかったのがちょっと意外。
ここでアル・ネヴィンとドン・カーシュナーが作ったアルドン・ミュージックの解説かありコニー・フランシスの「間抜けなキューピッド」、ニール・セダカの「恋の日記」、シュレルズの「ウィル・ユー・ラヴ・ミー・トゥモロー」、バリー・マンの「フー・プット・ザ・ボム」等大瀧さんがゴーゴーナイアガラで最初に紹介してくれた「アルドン=スクリーン・ジェムズ」のソングライター作品群が紹介。ジャック・ケラー(ジェリー・ケラーって言ってましたが)までいくかな、と思ったのですが「恋の片道切符」を作ったという紹介で終って、バリー・マンの「悲しき足音」が紹介され、ブロードウェイの「1650」のブリル・ビルディングの説明も。
その後はリーバー=ストラーの話し,エルヴィス、サーチャーズ,リッキー・ネルソンの「ハロー・メリー・ルー」に絡めてジーン・ピットニィ、アーロン・シュロイダー、フィル・スペクターの話しになりクリスタルズが「ヒーズ・ア・レベル」をダーレン・ラブの歌でデビューするいきさつを語ってくれ、これが面白かった。
更に同じ関心でレスリー・ゴーアの「涙のバースデイ・パーティ」をクインシー・ジョーンズでリリースする逸話も面白いエピソード。
この回は終ったのですが、なんか、おなか一杯の話しばかりでもっと長い時間語って欲しいと。4日分のラジオ放送をCDにコピー。広く聴いてもらたい番組。朝妻さん、ありがとうございました!