Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

2017-12-06

「『希望のかなた』予告編」
昨日は早くから決めていた『希望のかなた』(アキ・カウリスマキ監督最新作)を観に苦手な渋谷まで。1990年の『マッチ工場の少女』から『浮き雲』(1996年)『白い花びら』(1999年)『過去のない男』(2002年)『街のあかり』(2006年)そして『ル・アーブルの靴みがき』(20011年)と大体観て、不思議な魅力を持った監督だなと思ってフォロー。
フィンランドというあまり馴染みのない国の監督で派手な演出や目立った個性の主人公が出てくるものではなく、むしろ抑制された物語やドラマ性をあまり感じないスタティックな進行で地味な作品が多いと言ってもいいのが特徴だと。不思議な魅力といったのは多くの作品に可愛い犬が出てきてドラマの進行とは関係ないが、これが何故か心温まる効果となっているように。
影の主人公を「犬」に割り振ったところが半ば意識的とも思える映画作り。この『希望のかなた』にも忘れた頃にワンちゃん「あー、またか」見終わった後、不思議に存在感。難民問題,シリアスな内容を感情を抑えた演出でうまく料理。カウリスマキ人気なのか、一律料金で観れる日なのか、満員の場内にびっくり。見終わった後、少し時間があったので渋谷のハイファイに寄って、久し振りに大江田さんと長話し。いつか大江田さんのイベントを復活、お伝え。