Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「のらくらもの/シャルル・アズナヴール
大好きなジャンソン歌手、シャルル・アズナブールさんが先日、94歳で亡くなり。ここで訃報の話題を取り上げるのはあまり気が進まない,シャンソン歌手の中でもとりわけアズナブールを一時よく聴いていたので残念というよりは沢山いい歌を我々に提供してくれてありがとうございます、とお礼を言いたい気持。
あの語るが如く表現豊かに歌う彼のシャンソンはジャンル、言語を越えて我々に多くの感動を与えて。思い出に残っているのはゴダールの映画『女は女である』の中で「のらくらもの(Tu t'laisses aller)」という彼の曲がジュークボックスから流れるシーンとこの曲の歌詞。ダメ女でも可愛いくて仕方ないという男のアンビバレントな気持をアズナブールの情感のこもった歌唱で表現されるところが印象的。分かりもしないのにフランス語の歌詞を歌詞カードをみながら追って聴いたもの。「街角の瞳(Et Moi Dans Mon Coin) 」や「遠い思い出(Et Pourtant)」や「帰り来ぬ青春(Hier encore)」英語版(Yesterday When I Was Young)「ラ・ボエーム」そしてエルヴィス・コステロが有名にした「She」等今でもいい加減なフランス語で歌える曲が目白押し。もう一つ思い出に残っているのは2013年8月にモーメント・ストリング・カルテットを呼んでフランス映画音楽の特集をやった際、neachのリクエストでアズナブールの曲をストリングスで演奏。嬉しくて何かしたくなったneachはアズナブールのお面を作ってそれを冠って出ていった、お客さんには受けなかったが出演メンバーには大受けした覚え。そんなシャンソン界の長老、大御所、アズナブールさんのご冥福をお祈り