Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「21世紀の楕円幻想論」平川克美
岡山レポート第2弾、二日目。泊ったホテルは岡山駅の西口のすぐにあるビジネス・ホテル,待ち合わせの時間まで余裕があったので気に入った奉還町商店街を一人歩き。すぐに平川くんからの電話でホテルのロビーまで戻り内藤さんの車を待ち。3人で岡山大学へ赴いたのですがこの日は丁度大学の学園祭。岡山大学は想像以上に大きなキャンパスで車を使わないと不便な広大な敷地。タバコを吸える場所に行って休んでいる時、快晴の天気に綿菓子のような雲がかかっていて思わず叫んで。「すげー!こんな雲都会では観たことがないよー!」と言って早速カメラを構えてスナップを数枚。雲が観れただけで今回の小旅行に来てよかったという思い。松村さんのご案内で平川くんの講演。学生さんに混じって一般の方も多く、関心の高さを物語って。人口減少の説明を分かりやすく解説。鎌倉時代からずっと増え続けていた人口が戦後ある時期から急激に減っている現象を解説。平川くんの講演を聴くのは初めて,講演慣れしているようで話しも分かりやすく説得力。更に文学が必要という論説をいろいろな観点から解説してくれメモをとって聞いている学生さんも。車で約一時間ほどの「牛窓」まで案内してくれ想田和弘監督のドキュメンタリー映画「港町」の舞台となった牛窓という地方都市を紹介。牛窓は町内を走る鉄道、高速道路、一般国道のない、交通手段はバスのみという鄙びた漁村で内藤さんの案内で想田さんの映画のロケ地を案内。町内を歩いても人に会うことがなく、居るのは猫のみという静かな佇まいの町。廃屋も点在しており観光客には絶好の港町でしたが生活をするには心許ない感じも。その後は内藤さんの心遣いで予約をしてくれた「川源」という老舗の旅館に内藤さんの知り合いの新婚さんと松村さん、それにスロウな本屋さんの小倉みゆきさんを交えての酒席を用意してくれ鱧(はも)だの鰆(さわら)だの魚料理を振る舞って。内藤さんに散財をかけてしまい平川くんともども恐縮。その夜は大きな旅館に我々二人だけの宿泊となり旅館の窓からの夜景が素晴らしく最高の旅情。内藤さんに感謝しながら布団に。(続く)