Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「戸田家の兄妹」

昨日は午前中、五百羅漢寺の両親、姉貴の墓参りに。正月三日目,ゆっくり墓参。三人の眠る墓に無言で昨年からの出来事や感想を伝え、気持が随分落ち着き。自分も入る霊廟が歩いていける所にあるというのも何かお導きのよう。

戻ってきてから一昨日の続きで日本映画のDVDを鑑賞。都合6本いろいろな作業をしながら鑑賞,小津作品の『長屋紳士録』と『戸田家の兄妹』。

『長屋紳士録』は飯田蝶子の個性が光る名作。人間の持つエゴと善意がない交ぜになっていい時代の人物交流を巧く描いているな。

『戸田家の兄妹』は初めて観る小津作品、最後の場面で啖呵を切る佐分利信の迫力が凄かった。表題が『戸田家の兄弟』となっていなかったことの意味がよく理解。でも「悪役?」で登場三宅邦子や吉川満子の演技も見事。こちらは家族、特に上流階級のエゴに焦点、佐分利信の一喝で胸がすっきりした思い。成瀬作品も、どうも成瀬フリークにはなれないかもしれないと