Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

ブライアン・ウィルソンガーシュイン・カヴァー・アルバムを上の店で買って、こればかり聴いて。
以前も興味、スティーヴン・フォスターというこれまたアメリカを代表する偉大な作曲家とブライアンの関係が気になってガーシュィンは後回しに。ジャズやスタンダードの世界でアーヴィング・バーリンリチャード・ロジャース等と並んで重要なコンポーザー。ブライアンが実にうまく料理,当分、このアルバムだけ聴いて過ごせそう、ガーシュインの有名曲ばかり取り上げているのに一つもブライアン色が感じられないものがなく、むしろブライアンの新作と言ってもいいほど本来のブライアン・ナンバーに仕上がっている気が。
例えばジャズ・ヴォーカルでよく歌われている「'S Wonderful」やどこかで聴いたことのあるイントロで始まる「They Can't Take That Away from Me」、それにクリス・モンテス・ヴァージョンで好きな「Love Is Here To Stay」などオリジナルの持っている曲の雰囲気よりブライアンの香りが色濃く。その後の「I've Got a Crush on You」や「I Got Rhythm」「Someone to Watch Over Me」も自然なアレンジで,『スマイル』や『ラッキー・オールド・サン』といった一連のコンセプト・アルバムの続編と言っても過言ではないブライアンのオリジナリティを感じ。
一番興味深かった時を隔てた共作(「The Like in I Love You」と「Nothing But Love」)も現在の楽曲になっているところが素晴らしいと、曲の管理に厳しいことで知られるガーシュイン財団がよくブライアンに共作まで許可を。