■

どうしても池部良のエッセイ本が読みたくて午前中、神田神保町まで出かけて『江戸っ子の倅』（幻戯書房）を見つけて購入。併せて文春文庫で『風の食いもの』と『窓を開けると』というエッセイ集も保護。早速帰りの電車の中で拾い読み、池部さん独特のシニカルな表現と達観したような観察眼が見受けられ極上のエッセイ集。面白かったのは42歳の時、お見合いで結婚した美子さんというお嬢さん育ちの奥さんについての記述がユーモラスでもあり、奥ゆかしい愛情が感じられうらやましい限り。決して亭主関白ではなく、奥さんの顔色を見ながらお伺いを立てていくタイプ、とても変わった気質の方らしく、一緒に出演したテレビ番組に出た際のエピソードが微笑ましかった。昨日のカフェは思わぬ来客で賑やかとなり、ある人の注文を忘れるくらい話しが弾み。やはりカフェの時の自由な時間が楽しく、ついつい話し込んで。