Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

蜘蛛巣城 予告編/黒沢明
黒沢明監督、三連荘。1957年公開の作品。シェイクスピアの「マクベス」を翻案し戦国時代に置き換えて描いた時代劇スペクタクル、とにかく城のセットや馬の使い方が見事で一気に楽しめる娯楽大作。黒沢作品の中でも一番エキストラの数の多い映画だそうで戦闘シーンは少ないもののスケールの大きさを感じるのは人の数のせいかも。
またもや三船敏郎の戦国武将キャラが際立っており、女房役の山田五十鈴の欲におぼれた演技も迫力。圧巻は最後の有名な弓矢乱れ打ちのシーンであれは実際に弓矢を射っているのか分からないくらい見事はカメラ・ワークで三船敏郎の演技もさることながら、ああいったシーンを創り出す黒沢監督の映画技術に驚いて。あまり高く評価されている作品には思え(ない)が映像効果の面からみると「三悪人」「用心棒」より傑出した作品に思え。