Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

Point of No Return / Gene McDaniels」
あるきっかけから昔の自分の疑似番組で取り上げたアーティストのアルバムを随分時間をかけて探し出し懐かしく聴いて。ジーン・マクダニエルズ。ユージン・マクダニエルズともいって60年代に活躍したソウル・シンガーでしたが私の中ではソウル・シンガーという括りよりアルドン、スクリーン=ジェムズの歌の巧い歌手という認識で注目。特に特集の最初に取り上げた「Point of No Return」という曲はゴーフィン=キングの代表作と言って憚らない名曲でそのクリシェによるコード進行はキャロル・キングをはじめとするブリル・ビルディングの作家、ひいては大瀧詠一さんの音楽に多大の影響を与えていると思って。「ポイント・オブ・ノー・リターン」とは<飛行機が出発点に戻る燃料がなくなる点ということでもはや後に引けない段階という意味>「A Hundred Pounds Of Clay」が彼の代表的なヒット・ソング,他にも「Tower Of Strength」「Another Tear Falls」(バート・バカラック作品)「He's Got My Sympathy」「Curiosity」「Anyone Else」(ジャック・ケラー作品)等いわゆるスナッフ・ギャレットのリバティ・サウンドを広めた歌手という位置づけで記憶に残ったアーティスト。2011年に76歳で亡くなっていますがその軽快なサウンドと歌の巧さは特筆に値する人だと。ウゴウゴ・イナラガヤ・スペシャル第37回、黒人男性シンガー特集も参照