Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

バートン・クレーンの日本での足跡をたどる唯一の手がかりが古川ロッパ『昭和ロッパ日記』

ロッパ日記に当ったところ、芋づる式にクレーンさんの記述が残っている箇所。
たとえば、昭和23年12月25日。
<今夜はクレーンとの放送なり、久しぶりでたのしみな放送。リハーサルさへたのしみである。・・・クレーンとロッパのクリスマスショウ。まん中にはさまるギャグ二つがクレーンの作、地の会話は僕の作。クレーンの「酒のみたい」から始まる歌、僕は最初がチバレリーで、これはよく歌へた。テルミーになって、僕、英語、そのあと二人で日本語──その英語で一寸つまずいちまった。そのあとは、歌皆無事。クレーン作「長崎湾」も、渡辺篤をアナウンサー役に持って来たから無事。「スリラー英語講座」も、うまく行ったらしい。クレーンの「日本娘さん」から、僕のサム・サンデーモーニング、そしてホワイトクリスマス、「東京音頭」は、もう時間迫り一回だけ。鈴木静一の指揮は申分なし。バートン・クレーン実に朗らかにやって呉れ、僕亦きげんよすぎる位で、久々いい放送──ひょっとするとこんなにたのしいのは、はじめてであらうか。>