Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

最近カフェの日によくいらしてくれる福塚さんは元鈴木茂さんのマネージャーでティン・パン系のミュージシャンとも交流、いろいろ当時の話しを聞かせてくれつい長居。昨日もお客さんでやけにティン・パン系にお強い方がいらしてくれたので話しが弾み、ご本人も反省するほど、よく話して。全く偉ぶることなく、我々のような素人にも優しく接してくれ、貴重なお話しが聞けて面白いお方。
その福塚さんがキャニオン時代に制作された『SEI DO YA』という茂さんの78年発売のアルバム。名作『BAND WAGON』から数えて7作目に当たるこのアルバムは実は一度も聴いたことが(ない)。先ず驚いたことはアレンジャーとしてではなく作詞担当であの井上鑑さんが参加していること。その他2曲だけ鈴木博文さんが担当。作曲、編曲は全て茂さん自身。サウンドは後期のAORの雰囲気をふんだんに取り入れたもので、『BAND WAGON』の頃のイメージとは打って変わって。やや打ち込み系のサウンドを取り入れドラミングがより現代的に。井上鑑さんの詞も今までの茂さんにはないもので新しいどこか無機質な肌触り。ジャケットが斬新で真っ黒な表表紙の真ん中に黄色い星印、切り抜きになっており中の歌詞カードが黄色という補色になっていてインパクト。NEachとしては『LAGOON』『CAUTION』『TELESCOPE』といったクラウン時代の曲の方が馴染み、こんなアルバムも出していたのかと思うと一度通して全アルバムを聴いてみたく。茂さん、アゲインに来てライブやってくれないでしょうかね?