Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「空色のくれよん/はっぴいえんど
最近興味を持った雑誌記事。「ギター・マガジン」2016年5月号に「大瀧詠一LET'S NIAGARA AGAIN」の特集,本人の使用したギターの写真が公開、関わったミュージシャン(主にギターリスト)のインタビュー記事,大変興味深く。
大瀧さんの愛用ギター、Rickenbacker 365、Epiphone FT-85 Serenader、Takamine PT-05E、Fender The Strat、Danelectro 3612等が惜しげもなく写真付きで紹介、ギターリストでもないのに興味深く見入って。中でも"レッキング・クルー"のビル・ピットマンが使用していたダンエレクトロは大瀧さんにとっても念願の一本。写真より興味を惹いたのがその後に載っていた関連ミュージシャンのインタピュー記事、先ずやはりホシイモこと鈴木茂さんから。エピソードで面白かったのは当時岡林さんのバックを担当するに当たって30万円くらいでリッケンバッカーを買うことになった、大瀧さんはそのお金を落としてしまい結局事務所に借金をして購入したという秘話がヘー。
大瀧さんも茂さんも影響を受けたギターリストはジェリー・リードというカントリー畑の人だったとか、茂さんに大瀧さんのギターの腕前はと聞かれて「特にうまくなかったけど、下手ではなかった」というコメントも面白かった。
村松邦男さん。多分、大瀧さんの作品に一番多く参加したのが村松さんでその秘話。「SHOW」のギター・ソロを16分ズラせって言われたり、リバーブ効果を出すために風呂場で録音、松田聖子の「Rock'n roll Goodbye」では間奏の部分に「むすんでひらいて」のフレーズが出てくるのを一音づつアップ・チョーキングで弾けって言われたりして相当苦労したよう。いつかそんな大瀧さんとの思い出を語ってもらうトーク・イベントを企画したく。
我等が銀次さんも「最初で最後の弟子」という触れ込みで大瀧さんを語るインタビュー,興味。大瀧さんの特訓を受けた話しが印象的。個人的に思い出すのはラジオデイズの対談、話しがごまのはえ辺りに及んで「実は大瀧さん、今日銀次さんをお呼びしているんです。銀次さんどうぞ!」って招き入れたところ、普通に話し出し全然サプライズにならなかったことを大変懐かしく思い出し。銀次さんと大瀧さんの話題でしたら夜中までかかってしまうので今日は省略、
他に先日の「SONGS」でも揃ってアコギを弾いていた吉川忠英さん、安田裕美さん、それに笛吹利明さんがナイアガラ・サウンドを語るインタビューも大変興味深いもの。neachが一番関心を寄せたのが駒沢裕城さんのインタビュー記事で、あまり駒沢さんの発言を聴く機会がなかったので興味津々。駒沢さんの最初の録音が「空色のくれよん」だったとかレコーディングの前にリズム録りしたカラオケテープをもらってイメージを掴んだとか初めて聞く話。
井上鑑さんがナイアガラ・サウンドをコード展開から解説しているインタビューも載っていて実にボリューム感のある雑誌記事。ギターを弾く人はナイアガラーでなくてもきっといろいろな発見がある特集だと。