Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

ベートーヴェン交響曲第5番第1楽章/トスカニーニ指揮」
『SP講座』で初めてSP盤でたどるクラシックの世界を鑑賞。クラシックは門外漢、郡さんの選曲は誰でも知っている有名曲を伝説の指揮者による名演奏で聴かせて。このところのアゲインの音がよくなっていることを郡さんを始め、耳の肥えたお客さんも指摘、大変満足のいくイベント。ベートーヴェン交響曲第5番第1楽章に始まってチャイコフスキー交響曲第5番第4楽章まで全8曲をたっぷり鑑賞し予想以上の感銘。
最初のベートーヴェンの曲はトスカニーニが指揮,neachの方からデヴィッド・サーノフ(ビクター=45回転)とウィリアム・ベイリー(コロムビア=33回転)という二大メディア王のレコードの規格をめぐる争いをトスカニーニの裁量でLPとシングル盤が共存できるようになったという話。詳しいことは亀渕さんの『ロックンロール伝』に。トスカニーニをはじめ、ワルターメンゲルベルク、クナッパーブッシュ、フルトベングラー(皆、変わったエピソードのある曲者)といった名指揮者のヴァージョンをSP盤の音源で、例えばドヴォルザークの『新世界』などはとても新鮮な音。
郡さんによると山田耕筰が編曲を担当した中国の古い歌、「太湖船」の中に「新世界」の有名なフレーズが。図らずも今まで遠ざけていたクラシック音楽の醍醐味をSP音源で堪能。『SP講座クラシック篇』は来年から偶数月の後半に特集,クラシック音楽に馴染みのない方、是非体験してみて。