Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「One Who Really Loves You / Mary Wells」
3年前、大瀧さんが「怒濤の更新」といって突然Ami-go Garageに自らの音楽ルーツとなった曲のことなどをYouTube入りで紹介し出した時のアーカイブ。最初の更新は2011年6月9日にリトル・エヴァの「ロコモーション」。
「1975年6月9日」がラジオ関東の『ゴー・ゴー・ナイアガラ』の第1回の放送で、その記念すべき第1回目の特集はご存知"キャロル・キング"。大瀧さんは<私の原点はエルヴィスですが、POPSの原点は『ロコモーション』でした。>と語って。<これは、数ある中からこれを選んだ、というのではなく、私がその時代に産まれて、たまたまその曲に巡り会ったという"体験的原点" です。(私が何かについて語る場合は、批評でも評論でもなく《体験》で、"体"が経験したこと、です。>このあたりが大瀧さんらしい注釈。
「ロコモーション」のメロディがメリー・ウェルズの「The One Who Really Loves You」に似ていると指摘。「下敷きソング」の旅から帰還したつもり、こういう指摘には鋭く反応。さらに、大瀧さんは亀渕さんの発見として「ロコモーション」の出だしの♪Everybody's doin' a brand-new dance♪が植木さんの♪三日とあけずにキャバレーへ♪からとったのではないかと続けて。やっぱりこういう関心はナイアガラ・サウンドには欠かせないものだと。
更にマニアックな取り上げ方として「ロコモーション」のスネア・ドラムの印象的なイントロはGary Chesterで間違いないでしょう、このイントロを自分のシングル「恋の汽車ポッポ」のスネア・ドラムで使ったと。ジャケットもリトル・エヴァのパロディで青梅の鉄道公園で「おおくぼひさこさん」という写真家(仲井戸麗市さんの奥さん)に撮ってもらったとも語って。
どこまでも関係性に重きを置く大瀧さんの性向。