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「満願（朗読）／太宰治」
一昨日の阿部くんの講義に触発されて部屋で埃をかぶっていた太宰治全集を引っ張り出してパラパラと捲って,
実に40数年ぶり、漱石全集、梶井基次郎全集と一緒の棚に。筑摩書房が昭和三十五年に出した新書版で十六巻あり値段が160円。奥付には「2冊目、1960.1.30 北区堀船　郷書店　購入」と手書きで前の持ち主のメモ。空いてる時間に2,3短編。文体が会話調だったり、女ことばを使っていたりで昔読んだ頃のことを思い出し。
既に倍以上生きてしまった歳になって再び読み返すとどういった気持ちになるのか、自分でも分からない気が。高校生だった頃から読んでいた小説をこの時期に読んでみるとどういう印象を持つのか興味が湧いて。阿部くんに感謝。