Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「Orange Paradox/新津章夫」
ルイス・ヒューレイに勝るとも劣らない埋もれてしまった天才ギターリストの紹介。新津章夫くんという夭折したギターリストは一度neachの家に来てギターを弾いて。大学当時、有線放送でバイト,知り合った黒沢さんという早稲田の学生と同じ有線でブルース・ギターの話し。その黒沢さんが知り合いの友人で天才ギターリストがいるといって紹介してくれたのが新津くん。
初めて会った時、鈴木茂さんのギターや細野さんの音楽をぼろくそに貶していて何て自信家の野郎だと思ったのが第一印象。でも確かに彼のギターを聴いた時は今までにない衝撃け、友人の音楽ライターに紹介したところ、トントン拍子でレコード・デビューとなりフィリップスから有名プロデュサー、三浦光紀さんの元、『イ・オ』という今では名作の誉高いアルバム。新人アーティストとしては異例の扱いで何と横尾忠則氏がジャケットを描いて。
そのデザインに相応しい何とも見事な仕上がりで、びっくり。何が凄いかというと今ではコンピュターで作れる音楽を作曲、編曲、演奏、録音、エンジニアリングのすべてを一人でギターシンセを駆使して作り上げたアルバム、プロのミュージシャンを唸らせ。特に「オレンジ・パラドックス」という曲は逆回転で曲が真ん中で戻っていくという離れ技を全くの手作りで仕上げた大傑作、宣伝文にあった「ジミヘンとバッハを融合した」ような今までにない音楽。
neachの好きな曲は「光りのオルゴール」という小品で一時期これを電話の留守電コールに入れていたほど。そんな彼は2002年突然客死、再評価も叫ばれ再発CD化もされて好事家の間では評判の伝説のギターリスト,広く知ってもらいたい存在、neachの紹介文を読んで興味を持った方、特にギターリストの方は一度チェックして。