Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「君待てども/平野愛子」

浮世離れの話題、このところ改めて聴き出した「ゴーゴーナイアガラ」ですが実にリピートに耐える啓蒙番組。放送を聴き出したのはたまたたまラジオをつけて飛び込んできた放送がこの「日本のオールディーズ」。「日本のトロイものを特集してみましょう!」ということで藤山一郎の「東京ラプソディ」がかかったのが最初。1976年3月末のことでした。

それまで大瀧詠一という存在もはっぴいえんどというバンドも興味を持っていなかった、かかる曲、かかる曲がいわゆるナツメロの範疇の曲ばかりでどうしてはっぴいえんど大瀧詠一がこんな曲ばかり紹介するのか、という興味で聴き出した番組。早速家に置いてあったオープン・リールのテープレコーダーで録音したのがこの番組をやみつきになるきっかけ。その中でも特に大瀧さん、いやイーチ・オオタキが嬉しそうに紹介した服部良一作曲の「蘇州夜曲」や笠置シヅ子の歌う「買物ブギ」等が新鮮に聞こえちょっとカルチャー・ショックを覚えた。

中でも最後のほうで紹介してくれた東辰三、作詞作曲の平野愛子の歌「港が見える丘」と「君待てども」が秀逸な曲で驚き。紹介する時のイーチの入れ込具合が半端ではなくそれにも惹かれて聴き続けた覚え。特に印象的だったのが平野愛子の「君待てども」を紹介を紹介したあとに大瀧さんの母親が好きな曲だったと言って「おっかさん、聴いてたかな、今日は、私的な番組だなあ」というMCが大瀧詠一という人の人柄を端的に表していた。以後、この番組を録音し続けたのがneachのナイアガラ体験の始まり。