Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「鰻の幇間/(五代目)古今亭志ん生」

昨日、談志さんの「日本の笑芸百選」、ある方から早速暖かい反応。そこで家元がどんな芸人に興味を持って紹介したかという一端を紹介。あらゆるジャンルのお笑い芸人を俎上に上げて談志流紹介と評価を話す番組、とても全部逐一紹介はでき(ず)、ほんの一部を再録/紹介。

本業、落語の世界から。落語界の中興の祖といわれた初代三遊亭圓朝から始まって桂三木助や春風亭橋、春風亭柳好といった昭和の名人、先輩の紹介、更に文楽、円生、志ん生といった我々も生で知っている昭和の三名人の紹介を志ん生節の一節を映像で紹介。夫婦喧嘩のセリフで覚えているのは女房をけなす例えに「お前なんかシャツの3つ目のボタン、つまりあってもなくてもいいんだ!」というセリフは志ん生ならではの例えとして昔から覚えて。語り手、立川談志が五代目古今亭志ん生と六代目三遊亭圓生の写真パネルと会話する箇所も演出としては見事。

志ん朝金原亭馬生、さらには鈴々舍馬風今輔、「呼び出し電話」の円歌に対する高評価、ジェスチャーで有名な金語楼を稀代の天才と呼んだり、林家三平三遊亭円歌等に至るまでをテンポよく紹介して現代落語の面白さも説明してくれるあたり、やはり語りの天才という称号や家元という呼び名に相応しい立川談志の才能と魅力を存分に語った「笑芸百選」の落語篇。(あっ、これでは「日本の笑芸百選」の十分の一も紹介できませんでしたね。この後は長くなるので後日その他の芸能、漫才、浪曲、講談、曲芸、声帯模写、コメディアン等もまた機会をみて紹介したい)