Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

ウェルナー・ミューラーのレコ発イベントが決まって、やや浮かれて。
早速先日購入した2イン1のCDの紹介。『WILD STRINGS』と『PERCUSSION IN THE SKY』のカップリング、
先ず壮大なスケールのストリングスで幕を開ける「The Breeze and I」。高速の弦がバックで流れ主旋律をブラスが奏でる奏法で度肝を抜かれ。聞き慣れたスタンダード曲(「Moonglow」や「Granada」)をうまく料理、聴き易いアレンジ。最後の「The World is Waiting for The Sunrise」の響きがたまらなく心地良い。このバックのバイオリンのピチカートは実に見事。ウェルナー・ミューラーの魅力は難解なアレンジにもかかわらず、聴く側にはとてもシンプルに入ってくるところが特徴。
『PERCUSSION IN THE SKY』にも「Blue Moon」とか「Over The Rainbow」といった不朽の名作披露、「Look for a Star」に聴き覚え。
ゲイリー・ミルズという人が歌ったトニー・ハッチの名作。クレジットにはAnthony、これはマーク・アンソニーのことでトニー・ハッチの変名。ゲイリー・マイルズという人も同じ曲を歌って。そんな曲をミューラーさんが取り上げてくれただけで嬉しい思いでいっぱい。他にも「The High and the Mighty」やアーヴィン・バーリンの「I Got The Sun in The Morning」なんて曲も難なく料理。
いやはや、この2枚だけでも十分にその魅力が伝わってくるCD、英文の解説にちょっと興味をひくこんな記述。<Ricardo Santos and Enrico Leandros were two pseudonyms used by Muller, ・・・>えっ、まだ別の変名があったのか、更にウェルナー・ミューラーが本名だと思っていたのですが、Heiz Buchholzがリアルネイムだそう。どこまで謎の人なんだと思わせるミューラーさん。知らないということが興味を深めるいい例。