Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

お正月、最後のフリーデイ、ちょっと早起きして映画を2本。
最初の映画はウディ・アレン監督の『人生万歳!』で原題が『Whatever Works』。ウディ・アレン作品はなんだかんだで20本以上観ており、特に正月映画として観る機会の多い作品。内容はボリス(ラリー・デヴィッド)という厭世的な元物理学者のところに南部の田舎町から家出してきたメロディ(エヴァン・レイチェル・ウッド)という無垢な女の子が転がり込んできて生活をするようになると不思議な関係になり、遂には結婚することになってしまう。そこへ娘を追ってやってきた母親や父親が巻き起こす騒動をウディ・アレン・タッチのコメディで描くニューヨーク物で結構楽し(む)。何より主人公を演じたラリー・デヴィッドという俳優とメロディ役のエヴァン・レイチェル・ウッドという女優さんの個性的な演技が印象的、かなり無理のある進行も気にならずに観ることが。
もう1本は日本映画で森田芳光監督の『武士の家計簿』という時代劇。チャンバラ・シーンはなく、江戸から幕末にかけて金沢の加賀藩を舞台とした御算用者というそろばん使いの名手の物語で、専ら家族愛のようなものがテーマとなっているホーム・ドラマ。この映画も主人公の猪山直之を演じた堺雅人という役者さんがいい演技、neachはテレビを全く観ないので「蔦姫」で話題になった俳優さんだと初めて知りま。この映画の原作者、磯田道史という学者さんのことはラジオでインタビューを聴いたことが、原作の古文書から知る当時の武士の生活というテーマを少し広げて家族の絆というところに焦点を合わせて脚色している点が興味深かった。金沢というneachの好きな街が舞台となっていたのでそういう観点からも観るべきものがあった映画。
何故正月休みの過ごし方を2本も劇場で映画を観るようになったか、60歳以上はシニア料金、その特権を十二分に使ってみたかった。また休日には映画のはしごを試みてみようと。