Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

[今日はこの曲]

「恋はスバヤク/ガス・バッカス
急遽予定を変更して取り上げる曲はこれも63年から64年にかけて日本でヒットした「恋はスバヤク(Shot On Love)」。
ガス・バッカスは白人黒人混成コーラス・グループ、デルヴァイキングスにいたシンガーで兵役の関係でドイツでデビューしグラモフォンからリリースした「恋はスバヤク(Short On Love)」が日本でヒットしその名をゴールデン・ポップスに残し。この曲の作者はナッシュヴィルティーンズの「タバコ・ロード」やエディ・コクランの「バルコニーに座って」を作ったジョン・D・ラウダーミルクという人でかつて「ゴーゴーナイアガラ」でも特集。あの放送ではヒッコリー・レーベルのスー・トンプソンやクリス・ジャンセンといったシンガーも紹介、大変器用な作曲家で自身でもカントリー系のアルバムを出していて「タバコ・ロード」をセルフ・カヴァー。
ガス・バッカスは当時、中学生だった我々からは「ガス爆発」とか「ガスばっかり」とか言って揶揄、独特の♪ヘンゲ、ヘンゲ♪というバッカス節が受けて大変人気のあるシンガー。またB面の「恋のホールド・アップ(Big Willie Broke Jail Tonight)」は脱獄囚を歌った内容なんて当時は知る由も(ない)、今聴くととても変わった曲に思えて。「恋はスバヤク」は「Short On Love」なので「恋がタリナイ」の方が正確なのですがヒットの原因は邦題の付け方の勝利だったかも。