Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

「Bird Dog / Everly Brothers」
昨日は久し振りのカフェ日。散らかったCD置き場やレコードの棚を整理したり比較的ゆっくりとした時間。いつものお客さんがやってきたので「やはり休日は必要ですね」と柄にもないこと。ビーチ・ボーイズのライブに行った日から休みなしでタフなライブやイベントをこなしていたので本音が出て。
お客さんが帰った後、ずっとエヴァリー・ブラザーズの『Heartaches & Harmonies』という4枚組ボックスを通して聴いて。大瀧さんの解説を思い浮かべながら、曲の細かい字で書かれたクレジットをチェックしながら100曲近い4枚組を順番に。その際、大瀧さんが拘っていた3部門チャートもチェックしながら馴染みの曲を聴いて,新しい発見は「Bird Dog」と「Cathy's Clown」が3部門No.1制覇に惜しくもかすっていたこと。「Bird Dog」はPOP, C&W部門1位でR&B部門が2位ともうちょっとで3曲目の偉業になる曲。「Cathy's Clown」はワーナーに移籍してからのヒット曲でPOP, R&B部門で1位でしたがC&Wはランクされて(いない)。
初期のヒット曲はほとんどがボードリー(Boudleaux)とフェリス(Felice)のブライアント夫妻のペンになるものでこの強力なコンビも特筆に値。エヴァリーの武器は何と言ってもあのクロース・ハーモニーと言われるハモリでビートルズをはじめサイモン&ガーファンクル他多くの後発グループに影響。PPMのようなフォークのタッチというよりカントリー・フレーバーの効いた乾いたハーモニー・サウンドビーチ・ボーイズと同じ兄弟という編成が完璧なハーモニーを作り出したと言ってよい。バック・ミュージシャンもチェット・アトキンスをはじめ、フロイド・クレーマー、バディ・ハーマン、アニタ・カー・シンガーズ、ジェイムス・バートン、アール・パーマー、ジム・ゴードン、ハル・ブレイン、グレン・キャンベル等々名うてのセッション・ミュージシャンが関わっていて大瀧さんのおっしゃるようにアメリカン・ポップスの一時代を担っていたことが伺われるメンバー。(放送メモを信頼のおける方から褒めていただきやった甲斐。)