Neach’s One Phrase

ニーチ観察日記→ニーチ報告日記です。

ビートルズ来日公演前座/ザ・ドリフターズ
昨日のサエキけんぞうさんと佐藤利明さんのボム・トーク、面白かった。これまでに誰も言及しなかったドリフターズの映画を中心に紹介し、主にその「酷さ」にスポットを当てて解説するトーク・ショー、初登場の佐藤利明さんの博学トークとサエキさんの鋭い突っ込みにしばしグラスを洗う手を休めて聴き入って。
日本のコミック・バンドを語る際、クレイジー・キャッツに言及する評論家や作家は沢山い(た)が、ドリフについてかくも熱く語った対談は聴いたことが(ない)。佐藤さんが紹介してくれた映像、背景や内容を噛み砕いて解説、勉強に。それまで大人対象の笑いであったクレージーに対し、子供向けの笑いを徹底して行ったドリフは酷い内容であったにもかかわらず、70年代の世相を反映したグループ。
本来はクレージー研究家の佐藤さんがご自分の子供の頃観た映画の体験からドリフを寅さんなどと一緒に観た違和感がまさにあの時代を象徴。小林旭加山雄三グループ・サウンズ等の話題も絡め、レア映像を見せてくれた佐藤さんに多大な関心。終わってから立ち話で、彼が語っていた言葉が大変印象に。自分がCDを編纂したり、こういった会で話すことによってこれまで観れなかった映画や聴けなかった音源を目にしたり耳にしたりすることができる、そういった役割になればいいと(neach翻案)。世代は違うとはいえ、こういう方がいてくれることは若い世代にとっては大きな味方となる(だろう)。